フェリングのパートナリング戦略
創薬・早期臨床開発におけるフェリングとの提携
フェリングは、グローバルな製薬企業として、患者さんに革新的な治療薬を早期にかつ効率的に届けるためには、戦略的提携や共同開発、すなわちパートナリングは重要であると考えています。患者さんのため革新的な医薬品を創薬するというフェリングの理念を共有するアカデミアや企業と、フェリングの重点領域における新たな提携機会を常に検討しています。
フェリングでは、自社の研究開発による創薬にも注力していますが、社外のアカデミアや企業もイノベーションを生み出す大きな可能性を秘めていることを認識しています。その中には、薬に関する基礎研究の提案や、高度な治療概念の提言、あるいは製品化のために必要な技術があるかと思いますが、フェリングは様々な段階及び領域において外部機関とともに研究を進めていきたいと考えています。
フェリングとの提携は、一般的な企業提携に限定されません。当社は非上場企業であることから、高い柔軟性をもって外部機関との提携モデルを構築することが可能です。長期的なコミットメントと相互利益に基づくパートナーシップは、イノベーションを推進する重要なカギとなるという考えのもと、様々な科学的背景を持つ専門の科学者で構成される当社のグローバルチームは、世界中のアカデミアやバイオテクノロジー企業、あるいは個人の起業家まで、創薬の早期研究から臨床段階における新たな治療法や技術など、当社の治療領域における専門知識を補うパートナーの探索の活動を展開しています。
当社の重点領域
生殖医療・周産期
フェリングは、50年以上にわたって妊産婦や赤ちゃんのために必要な治療薬の開発を進め、生殖補助医療へのアクセスを拡大し健康な家族を築くことに貢献してきました。
フェリングは、生殖医療・周産期領域において、不妊治療を必要とする患者さん(男女共)の治療薬やその他の関連する疾患の治療薬の研究を進めています。これには、母体–胚クロストーク、免疫プロセスの役割、そして子宮内膜脱落膜化等の胚着床プロセスの解明などが含まれます。私たちは、胎盤に関する生物学や病理学に関する新たな知見により、妊娠高血圧腎症や早産の新たな薬剤標的やバイオマーカーを発見していきたいと考えています。また、生殖医療・周産期領域におけるアンメット・ニーズに対するマイクロバイオームに基づく治療法についても検討しています。
消化器
フェリングは、クローン病や潰瘍性大腸炎の革新的な治療法を見つけるべく様々な研究が行われ、当社の消化器領域における知識と経験をもとに、炎症性腸疾患に対する次世代の治療法の研究を進めています。また免疫系の分野では、腸線維症、腸内のディスバイオシス、および宿主–マイクロバイオーム間のシグナルに関する新たな標的の発見に注力しています。
泌尿器・泌尿器がん
フェリングは、画期的な治療法と専門領域のイノベーションの研究をもとに泌尿器腫瘍科の疾患治療の新時代を切り開いていくことを目指しています。当社は、前立腺癌や尿路上皮癌(膀胱癌と上部尿路上皮癌)における研究とイノベーションを推進し、マイクロバイオームや免疫腫瘍、そして遺伝子治療にも着目しながら、革新的な薬剤の開発を目指しています。
マイクロバイオーム
フェリングは、重点領域における疾患の治療薬として、マイクロバイオームを応用する研究を進めています。さらに、抗菌薬耐性に対する治療方法を見つけることや、マイクロバイオームに応用できる新たな技術の研究も行っています。
創薬技術
フェリングでは、人工知能(新たな標的の特定やメタオミクスデータ解析への応用)、新規化学物質・生体物質のライブラリ、創薬ターゲットの検証方法、遺伝子編集ツール、トランスレーショナル・マイクロバイオーム・モデル/ツール等、当社の重点領域の疾患に対する創薬サポートとなる技術のパートナーシップに高い関心があります。
当社では、すでにマイクロバイオームデータから臨床的な結果を予測するデータ解析モデルや機械学習モデルを導入し、活用しています。
お問い合わせ先
当社との提携機会に関する詳細については、グローバル外部イノベーションソーシング・科学ライセンシングチーム(global external innovation sourcing and scientific licensing team)までお問い合わせください。こちらのフォームでお問い合わせいただけます。
JP-URONC-2300016
フェリングの治療支援、アクセス改善への取り組み